角川大映スタジオのルーツは、1933年に開設された日本映画多摩川撮影所にまで遡ります。戦時下の1942年、映画統廃合によって大日本映画製作(のちの大映)が設立され、この地は大映東京撮影所として日本映画の黄金期を牽引することになりました。
大映東京撮影所では、日本映画史に燦然と輝く数々の名作が誕生しました。とりわけ1960年代に開花した特撮技術は圧倒的で、怪獣映画の歴史を塗り替えた『大怪獣ガメラ』シリーズや、時代劇と特撮を融合させた『大魔神』三部作は、当時の撮影所の持てる技術と情熱の結晶です。精緻なミニチュアセットと迫真の合成技術は、今なお国内外の映画監督やクリエイターに多大な影響を与え続けています。
その後、1970年代の大映倒産、徳間書店グループ傘下でのスタジオ再建を経て、角川グループによるスタジオ事業の継承へ至りました。激動の映画史を生き抜きながらも、技術者のクラフトマンシップと撮影現場の熱気は途切れることなく、現在の角川大映スタジオへと受け継がれています。