メジャーリーグで完全試合として公式認定されるには、厳格な条件を満たさなければならない。公認野球規則に基づき、単独の投手が(またはチーム継投で)9イニング以上の試合において、相手打者を一人の出塁(安打、四死球、失策、振逃げ、打撃妨害など全て)も許さず勝利することが不可欠だ。
2026年現在、投手たちにはさらなる技術的・精神的負荷が課されている。ピッチクロック(投球間隔の制限)の完全定着により、ランナーがいない場面では15秒以内に投球動作に入らなければならない。タイムオーバーは「自動ボール」となり、わずかなリズムの乱れが四球に繋がり、その瞬間にパーフェクトが潰える危険と隣り合わせだ。
さらに内野守備シフトの制限ルールにより、極端な守備配置で打球を詰む作戦も使えない。投手の素の投球力と、野手のオーソドックスな守備力のみで27のアウトを奪い切る必要があり、記録達成のハードルは歴史上最も高くなっている。