インターネット空間では、誰もが被害者になり得ると同時に、ボタン一つでデマの加害者へと転落する危険を孕んでいます。社会全体の情報環境を守るためには、個々人のメディアリテラシー向上が欠かせません。
第一に、「善意のシェア」こそ最も危険だと認識することです。「危険をみんなに知らせなきゃ」「かわいそうだから助けてあげたい」という利他的な感情こそ、デマ拡散の最大の推進力になります。
第二に、情報の「発信動機」を推測する姿勢です。その投稿がインプレッション(表示回数)稼ぎによる収益目的ではないか、特定の商品へ誘導するアフィリエイトではないか、あるいは政治的対立を煽るプロパガンダではないかを一歩引いて観察します。
第三に、不確かな情報は「自分のところで止める」勇気を持つことです。「嘘かもしれないけれど念のため共有」という投稿は、結果的に虚偽の拡散を助長します。確実な裏付けが取れない限り、リアクションやリポストを控えるのが、デジタル空間における最大の自衛策です。