なぜ「ドはドーナツ」なのか?ペギー葉山『ドレミの歌』誕生秘話と真実

なぜ「ドはドーナツ」なのか?ペギー葉山『ドレミの歌』誕生秘話と真実

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ペギー葉山さんの訳詞の真骨頂は、原曲の英語詞をそのまま翻訳するのではなく、日本人の言語感覚と子どもの情操に合わせた大胆な翻案を行った点にあります。

原曲の『Do-Re-Mi』(作詞:オスカー・ハマースタイン2世)は、英語の音階(Doe, Ray, Me, Far, Sew, La, Tea)と同音異義語を巧みに掛け合わせた言葉遊びで構成されています。

原曲の各フレーズの意味を比較すると、その違いは一目瞭然です。

【英語原曲とペギー葉山版の対比】
・Do(ド):原曲「Doe(雌の鹿)」 ➡ 日本語「ドーナツ」
・Re(レ):原曲「Ray(太陽の光線)」 ➡ 日本語「レモン」
・Mi(ミ):原曲「Me(私自身)」 ➡ 日本語「みんな」
・Fa(ファ):原曲「Far(はるかな遠い道)」 ➡ 日本語「ファイト」
・Sol(ソ):原曲「Sew(針と糸で縫う)」 ➡ 日本語「あおいそら(青い空)」
・La(ラ):原曲「La(ソに続く音階のラ)」 ➡ 日本語「ラッパ」
・Ti(シ):原曲「Tea(ジャムとパンに合う紅茶)」 ➡ 日本語「しあわせ(幸せ)」

英語圏の子どもにとって「Doe」や「Ray」は自然な単語でも、日本の子どもたちに「ドは雌鹿のド」と歌わせても情景は浮かんできません。視覚的においしそうな「レモン」、楽しげな楽器の「ラッパ」、見上げれば広がる「青い空」など、子どもたちが五感でイメージできる言葉へと見事に置き換えられています。

井上 凛
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井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。