数々のヒット作を生み出し、女優としてまさに頂点に立っていた北原三枝だったが、1960年、あまりにも鮮烈な決断を下す。石原裕次郎との結婚を発表し、26歳という若さで芸能界を完全に引退したのだ。
華やかなスポットライトを捨て、本名の「石原まき子」として夫を支える道を選んだ彼女。その後、夫が設立した石原プロモーションの経営や活動を陰で支え続け、昭和から平成へと続く巨大なエンターテインメントの帝国を舞台裏から守り抜いた。人気絶頂での引退はファンに大きな衝撃を与えたが、自らの意思を貫き通した彼女の潔い生き様は、女優時代以上の美学を感じさせる。