このブームの波及経路は国内にとどまらない。ショート動画プラットフォームのTikTokでは、同フレーズをリズムに乗せたオリジナル楽曲やダンス動画の投稿が急増している。テンポの良い音ハメ動画は言葉の壁をあっさりと越え、海外のクリエイターたちによる二次創作へと派生した。
さらにNetflixをはじめとするグローバル動画配信サービスの台頭が、コンテンツの国際的な流通を圧倒的に加速させた。日本のポップカルチャーを題材にした番組が世界規模で視聴される中、かつてローカルなネットコミュニティで閉じていたスラングが、グローバルな潮流として循環し始めている。エンターテインメント産業におけるクロスプラットフォーム展開は、古いコンテンツを新しいIP(知的財産)へと再生させる強力なエンジンとなっている。