画面の向こう側で躍動する肉体がどのように作られているのか、そのプロセス自体が独立したコンテンツとして価値を持つようになっている。近年のスポーツドキュメンタリー作品では、かつて密室で行われていたハードなトレーニング風景や、綿密に計算されたPFCバランスの食事風景が克明に描かれるようになった。
トップアスリートや俳優たちが苦悩し、血のにじむような努力の末に自らの限界を突破していくプロセス。視聴者はその裏側に触れることで、完成された肉体に対するさらなるリスペクトと深い共感を抱くようになる。結果だけでなく過程を消費する現代の観賞スタイルが、フィジカルへの関心をより一層高めている。