その氷結した時間が突如として溶け去ったのが、フジテレビ系で放送された『笑っていいとも!グランドフィナーレ』の生放送だった。画面上にタモリを中心に置く形で、ダウンタウンと爆笑問題が同じフレーム内に収まった瞬間、お茶の間には異様な緊張感と興奮が走った。
舞台上での太田光による攻めたボケと、それを受け止める松本人志のリアクション。事前の入念なリハーサルなど存在しないライブ空間で、二人は一瞬にして場の空気をつかみ取った。あの夜、視聴者が目撃したのは「確執の終わり」ではなく、長年互いを意識し続けてきた天才同士だけが共有できる、圧倒的な即興セッションの迫力だった。