『週刊少年ジャンプ』(集英社)での本編連載に先立ち、前日譚として発表された『劇場版 呪術廻戦 0』。この作品においても「特級」の名を冠する呪具や呪物は物語の決定的な分岐点となった。特級過呪怨霊・祈本里香を巡る葛藤は、執着や愛がいかに強烈な呪いへと変貌するかを鮮烈に印象付けた。
集英社から刊行されている公式ファンブックなどの資料から読み解くに、呪物が特級指定を受ける基準は単なる物理的破壊力だけではない。「自我の有無」や「理(ことわり)を歪める永続的な効果」が深く関与しているとされる。
たとえば特級呪物「呪胎九相図」のように、人間と呪霊の狭間で揺れる生命体すら誕生させてしまうシステムは、作品世界のバックボーンに底知れない奥行きを与えているのだ。