かつて書店やコンビニの棚を彩り、流行の発信源として君臨していた女性向け情報誌。その黄金期を支えた緻密な取材力とビジュアルへのこだわりは、いまやデジタルメディア業界の激戦区へとステージを移している。スクリーンの向こう側にいる読者との距離感は、かつてないほど近い。
手触りのある雑誌が持っていた「めくる楽しさ」を、スマートフォン上のインターフェースでいかに再現するか。各社が試行錯誤を繰り返すなか、読者の感情の機微を捉えた企画力と編集の美学は、形を変えてしっかりと受け継がれている。速報性だけを追い求める刹那的なWebの喧騒から一線を画し、長く読み継がれるコンテンツを生み出す試みが続いている。