近年の代表作として外せないのが、大きな旋風を巻き起こしたBLドラマ『ポルノグラファー』である。官能的でありながら繊細、どこか浮世離れした小説家・木島理生という難役を演じ切り、作品は国内のみならずアジア圏を中心とする海外のドラマファンからも熱狂的な支持を集めた。人間の孤独や欲望、愛おしさを絶妙な温度感で表現した手腕は、このジャンルの可能性を大きく広げたと言っても過言ではない。
複雑な心理描写を必要とされる役柄において、彼はセリフの言葉尻や視線の落とし方一つにまでこだわり抜いた。その結果、ただのセンセーショナルな話題作にとどまらず、長きにわたって愛される普遍的なラブストーリーとしての強度を獲得した。配信プラットフォームを通じて今なお新たな視聴者を獲得し続けている背景には、普遍的な人間ドラマを描き切った彼の存在感がある。