3つの単語だけで喜怒哀楽のすべてを表現するという極めて難易度の高い役どころを長年支えてきたのが、名声優陣の確かな演技力です。
イクラちゃんの声といえば、黎明期から数十年間にわたり命を吹き込み続けた桂玲子(かつら れいこ)さんの名演が広く知られています。カツオの同級生・カオリちゃん役なども兼任しながら、無邪気で生命力あふれる幼児の声を表現し、キャラクターの土台を築き上げました。
また、歴史のなかでは一時的な代役や変遷として、サザエさんファミリーでおなじみの冨永みーなさんや川田妙子さんらがマイク前に立った時期もあります。限られた音節のなかに幼子の感情を凝縮させる声優陣の卓越した技術こそが、イクラちゃんを国民的愛されキャラへと押し上げた原動力です。