事件の背後にある被害総額は、立件された個人の詐欺被害だけでも約1億5500万円超、さらに社会的な波及を含めると総額3億円規模にものぼると指摘されています。手口は極めて周到で、「事業の失敗で借金がある」「アパレル企業の立ち上げ資金が必要」といった嘘の身の上話をでっち上げ、被害男性の良心や好意に付け入るものでした。
司法が特に重く受け止めたのは、自身が考案した詐欺ノウハウをまとめた「頂き女子マニュアル」の有料販売です。「おぢ」と呼ばれる支援者男性の心理を操り、効率的にお金を騙し取る文面や接し方を体系化した指南書をネット上で拡散させました。
この行為に対して適用されたのが詐欺幇助(ほうじょ)罪です。マニュアルを購入した複数の女性が実際に詐欺事件を起こして逮捕されており、司法は「犯罪をビジネス化し、模倣犯を多数生み出した社会的責任は極めて重い」と断罪しました。