鉄道ファンの間でも混同されがちなのが、「お召し列車」と「御乗用列車(ごじょうようれっしゃ)」の区分です。この2つは乗車される方と運行の格式によって明確に定義が分けられています。
厳格な意味における「お召し列車」とは、天皇・皇后両陛下、ならびに上皇・上皇后両陛下が公式行幸啓などの際にご乗用される専用列車を指します。先頭車両には日本の象徴である「日章旗(日の丸)」が交差して掲げられ、ダイヤ上も最高位の優先度が与えられます。
一方、皇嗣殿下をはじめとする他の皇族方がご移動される際や、非公式な移動の際に仕立てられる列車は「御乗用列車」と位置づけられます。御乗用列車では基本的に前面の日章旗掲揚は行われません。近鉄線内を日章旗を掲げて走る姿は、まさに国家的な行幸啓における最高峰の運行である証拠です。