「昔の姫路駅前とはまったくの別世界になった」――地元住民や久しぶりに訪れた旅行者から、このような驚嘆の声が相次いでいます。姫路駅周辺がこれほどまでに高い評価を得ている最大の理由は、JR西日本と姫路市が推し進めてきた駅周辺土地区画整理事業と、歩行者優先の都市空間デザインが完全に結実した点にあります。
かつてはバスやタクシーが入り乱れていた北口駅前広場は、一般車の進入を制限したトランジットモールへと刷新されました。中央に広がる「キャッスルガーデン」は、芝生広場とウッドデッキ、地下へと光を届けるサンクンガーデンが融合した憩いの場となっており、駅から姫路城へとまっすぐ伸びるメインストリート「大手前通り」の視界を遮る構造物が一切ありません。駅を降り立った瞬間に国宝・姫路城の大天守が正面に鎮座する圧倒的な借景は、全国の主要駅でも類を見ない設計美を誇ります。
さらに、駅直結の商業施設「ピオレ姫路(piole HIMEJI)」が複数館体制で日々の買い物から観光需要までをシームレスに吸収。駅の北西部に位置する山陽姫路駅との乗り換え連絡デッキも整備され、雨に濡れずに播州全域の交通網へアクセスできる高機能ターミナルへと進化を遂げました。