学名をセネシオ・カンディカンス(Senecio candicans)と呼ぶこの植物は、南米・パタゴニア地方の荒々しい沿岸部を原産地とするキク科の常緑低木だ。強風と強い紫外線、塩害、そして極度の乾燥にさらされる過酷な風土で生き抜くため、葉の表面にびっしりと白い産毛(密毛)を発達させた。この白い毛が光を反射し、あの息をのむような美しい銀色を生み出している。
世界的なトレンドの火付け役となったのは、英国の王立園芸協会(RHS)が主催する歴史あるチェルシーフラワーショーだ。プラント・オブ・ザ・イヤーで高い評価を獲得して以来、欧米から日本へとその熱狂が波及。まるでアート作品のような見た目から、世界中のスタイリッシュな庭園やモダンインテリアに不可欠な存在となった。