映画界からテレビへと戦場を移した渡瀬は、数々のロングヒット作を生み出した。テレビ朝日系列で放送された『警視庁捜査一課9係』では、一見頑固だが部下思いの加納倫太郎班長を熱演。若手キャストとの息の合った掛け合いは、長年愛される国民的刑事ドラマとなった。
一方、土曜ワイド劇場の大ヒットシリーズ『タクシードライバーの推理日誌』では、元刑事のタクシー運転手・夜明日出男を哀愁たっぷりに演じ切った。サスペンスドラマの顔としてお茶の間に愛された背景には、現場の若いスタッフや共演者を気遣う渡瀬の並々ならぬ情熱と細やかな配慮があった。