この日本独自の走り方は、フィクションや歴史ドラマの世界でも強烈なインスピレーションを与えてきた。TBSテレビで放送され大ヒットを記録したドラマ『陸王』では、足袋型ランニングシューズの開発とともに「人間本来の走り方」や脚への負担を減らすフォームが物語の軸として描かれた。
また、日本人が初めてオリンピックに挑む姿を描いた大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』でも、金栗四三らの走法変化や伝統的な歩法が描写され話題を呼んだ。現在でもNHKオンデマンドなどを通じて作品を見返す視聴者の間で、近代陸上と伝統的身体操作の相克というテーマは深い感銘を与え続けている。エンターテインメント作品を通じても、ナンバの持つ歴史的・文化的存在感は広く知れ渡ることとなった。