とはいえ、半世紀前の車両を安全に走らせ続ける現場の苦労は並大抵ではない。最大の壁は部品の調達難だ。エンジンパーツやブレーキ周りの部品はすでにメーカーの製造ラインになく、整備士たちは全国の廃車体を探し回ったり、場合によっては鉄板から自作することさえある。
そうした窮地を救っているのが最新の製造技術とファンからの支援だ。壊れた樹脂部品を3Dプリンターで高精度に再現する技術が導入されたほか、クラウドファンディングで千万円単位の修繕費を集めるプロジェクトも珍しくなくなった。ボロボロの状態で車庫の奥に眠っていた鉄の塊が、人々の情熱と最新技術によって息を吹き返し、再び路上へと走り出している。