ゲーム史に燦然と輝く名作『真・女神転生』。世紀末の荒廃した東京を舞台に、悪魔と神の対立を描く本作には、発売当初からプレイヤーを震え上がらせる不気味な噂がつきまとっていました。それが、いわゆる「すぐにけせ(すぐに消せ)」の起動画面ホラーです。
噂の内容は極めて具体的でした。「アトラスのロゴが表示された直後、確率によって画面が暗転し、赤や白のおどろおどろしいフォントで『すぐにけせ』という文字が画面全体を埋め尽くす」「重低音のブザー音やノイズが鳴り響き、コントローラーの操作を一切受け付けなくなる」というものです。
当時の子どもたちにとって、スーパーファミコンの怖いバグやフリーズ現象は日常茶飯事でした。しかし、この現象はバグの域を超えた明確な悪意と呪術的なメッセージ性を帯びており、プレイヤーコミュニティへ瞬く間にトラウマ級の恐怖を植え付けることになります。