ストリップ劇場には、歌舞伎や大衆演劇から受け継がれた独自のシステムが存在します。その代表例が「香盤表(こうばんひょう)」と呼ばれる出演スケジュールです。
劇場では通常、1日を「1頭・2頭・3頭…」といった回数制(回替わり)で回し、1回の公演につき複数名の踊り子が順番にソロステージを披露します。香盤表には出演順や持ち時間が明記されており、ファンはお目当ての踊り子の出番や全体の構成をこの表で確認して来場します。通常は10日間(1結=1チーム)単位で全国の劇場を巡演するローテーションシステムが組まれていました。
ステージは主に以下のような構成で進行します。
- ベッド・ダンスシーン:凝った衣装と照明、音楽に合わせてストーリー性のあるダンスを披露し、徐々に衣装を脱いでいく芸術的パート。
- ポーズショー:ステージ中央の回転盆(通称:盆)の上で、観客に向けて様々な美しいポーズを静止して見せるパート。
- ポラロイド写真撮影タイム:演舞終了後、希望する観客がステージ上の踊り子と記念撮影を行う交流時間(有料)。
過酷な巡業生活の中で身体を鍛え上げ、舞台装置や小道具、選曲までをセルフプロデュースする踊り子たちのプロ意識こそが、劇場の灯を守り続ける原動力となっていました。