ミルコ・デムーロの名を日本競馬史に深く刻み込んだのは、2003年のネオユニヴァースとの出会いだった。外国人に短期免許しか認められていなかった時代、皐月賞と日本ダービーを制して二冠を達成した姿は全国のファンを熱狂させた。ゴール後に見せた感情豊かなガッツポーズと涙は、競馬という競技が持つエモーションを象徴する出来事だったと言える。
さらに2015年、圧倒的な強さで二冠を制したドゥラメンテでの騎乗も伝説として語り継がれている。桁外れのスピードと気性の荒さを併せ持つ怪物を、極限の集中力でコントロールし、圧倒的なパフォーマンスを引き出した。また暮れの有馬記念やジャパンカップといったビッグレースでも、ヴィクトワールピサなどを駆り世界最高峰の舞台で数々の名勝負を生み出してきた。