プロ入り前のキャリアを振り返ると、その規格外ぶりがよくわかる。社会人野球の最強チームとして一世を風靡したプリンスホテルにおいて、彼は文字通り打線の絶対的軸だった。石井浩郎や藤田浩雅ら、のちにプロで活躍する一流打者たちが顔を揃える豪快な打線の中でも、彼の長打力と打点の高さは群を抜いていた。
ハイライトは1988年ソウルオリンピックだ。公開競技として行われたこの大会で、日本代表の主砲としてクリーンアップを打ち、悲願の金メダル獲得に大きく貢献した。金属バットから放たれる打球音は鋭く、海外のパワーピッチャーが投じる重い直球を易々とスタンドへと叩き込んだ。当時のアマチュア球界において、彼のバットコントロールと飛距離に対抗できる打者はほぼ見当たらなかった。