近年、冠攣縮性狭心症と並んで注目されているのが、40〜50代以降の女性に多く見られる微小血管狭心症です。これは冠動脈の太い幹ではなく、心筋の奥深くに張り巡らされた微細な血管が収縮する疾患で、女性ホルモン(エストロゲン)の減少やストレスが深く関与しています。
通常の心臓カテーテル検査や冠動脈CTを行っても太い血管に異常が見つからないため、「気のせい」「更年期障害」と片付けられてしまうケースが少なくありません。心筋梗塞のように血管が血栓で完全に詰まる疾患とは発症経路が異なりますが、激しい胸痛と生活の質の低下をもたらす点では同様の厳重なケアが求められます。