日本の産婦人科医療を牽引する専門家たちも、こうした課題に強い危機感を抱いている。テレビや書籍でも精力的に発信を続ける産婦人科医の高尾美穂医師は、「我慢することが美徳とされた時代は終わった。痛みがある状態を当たり前と思わず、早期に医療へアクセスすることが自身のQOL(生活の質)を守る第一歩」と訴える。
また、女性生涯医療のパイオニアである対馬ルリ子医師も、加齢によるホルモンバランスの不均衡と血流低下が痛みを増幅させるメカニズムを解説。「30代半ば以降は自律神経の乱れや冷えも加わり、痛みの感受性が高まりやすい。自分の体の声を正しく聴き、適切な診断を受ける姿勢が求められる」と指摘する。