ワームの最大の特徴の一つが、その段階的な進化プロセスにある。地球に飛来した直後、あるいは擬態前のアメーバ状・昆虫状の形態である「サナギ体」は、全身を緑色や茶色の無機質な装甲で覆われ、不気味な足取りで集団徘徊する。この重厚で生物感を抑えたサナギ体のデザイン自体が、すでに十分な異物感を放っていた。
そして脱皮(キャストオフ)。皮膜が弾け飛び、内部から個性的かつ洗練された「成虫体」が現れる瞬間、戦闘の次元は一変する。クワガタ、カブトムシ、シオマネキ、蜘蛛——モチーフとなった生物の特徴をアヴァンギャルドに再構築した洗練された造形美。怪物としてのグロテスクさと、洗練されたプロダクトデザインのような美しいシルエットの同居は、当時の特撮美術における一つの頂点だった。