太陽の光が届かない地下都市・吉原桃源郷。その最高峰に君臨しながらも、実質的には街の支配者である「夜王・鳳仙」の囚われの身となっていたのが日輪だ。彼女はかつて吉原から逃亡を図ろうとした際、アキレス腱を切断され、二度と歩けない体となった。しかし、その苛烈な仕打ちを受けてなお、彼女の心が屈することは決してなかった。
日輪を語る上で欠かせないのが、身寄りのない少年・晴太との絆だ。自らの危険を顧みず、幼い晴太を地上へと脱出させた日輪。実の親子ではないものの、晴太にとって彼女は唯一無二の「母」であり、日輪にとっても生きる希望そのものだった。坂田銀時たち万事屋一行が吉原の闇に挑む最大の動機となったのも、この二人が交わした哀しくも温かい約束があったからに他ならない。