愛らしく美しい姿を持つカルミアですが、育てる上で絶対に知っておかなければならないのがその毒性です。
カルミアは、葉、花、蕾、茎、さらには花の蜜に至るまで、全草に「グラヤノトキシン(旧名:アンドロメドトキシン)」や「アルブチン」と呼ばれる有毒成分を含んでいます。原産地の北米では、放牧された羊がカルミアを食べて中毒死することが多かったことから「シープ・ローレル(羊殺し)」や「ラムキル」という恐ろしい異名がつけられているほどです。
万が一、人間やペット(犬・猫など)が誤って口にした場合、以下の中毒症状を引き起こす危険性があります。
- 過度の流涎(よだれ)、吐き気、激しい嘔吐、下痢
- 血圧低下、徐脈(脈拍の低下)、呼吸困難
- 重篤な場合は運動失調、痙攣、昏睡状態
特にアポロチョコや金平糖にそっくりな蕾は、小さな子どもが興味本位で口に入れてしまうリスクがあります。家庭でカルミアを栽培する際は、子どもの手が届かない高さに配置する、剪定した枝葉を庭に放置せず速やかに処分する、ペットが立ち入るエリアへの地植えを避けるといった厳重な管理を徹底してください。