オリーブ栽培において、樹を枯死させる最大の脅威が日本固有の害虫オリーブアナアキゾウムシです。体長15mmほどのゾウムシで、成虫が幹の地際近くに産卵し、孵化した幼虫が樹皮の内側(形成層)を食い荒らします。
発見が遅れると木を一周ぐるりと食害され、養分が巡らなくなって突然枯死に至ります。予防と早期発見の手順は以下の通りです。
- 株元を常に露出・清掃:成虫は暗く湿った場所を好んで産卵します。株元に落ち葉や雑草を溜めず、すっきりと見通しの良い状態を維持します。
- おがくず状のフンをチェック:幹の根元付近におがくずのような木屑(フン)が落ちていたら、樹皮の内部に幼虫が潜入しているサインです。
- 薬剤による防除:登録農薬であるスミチオン乳剤を幹の地際部分に定期散布・塗布することで産卵と食害を防ぎます。幼虫を見つけた場合は、食害孔に針金を差し込んで直接捕殺するか、薬剤を注入します。
また、冬場の寒さ対策としては、特に寒冷地において鉢植えを霜や北風が当たらない南向きの軒下へ移動させます。地植えの場合は、寒波が訪れる前に株元にバークチップなどでマルチングを施し、凍結から根を守る工夫を施しましょう。