軍事的な側面においても、質的な変化は著しい。離島である金門島や澎湖諸島、さらには台湾本島の主要基地において、米軍特殊部隊(グリーンベレー)による直接指導が日常化している。2026年現在、演習の主軸は大型兵器の展開から、小型で機動性の高い「非対称戦術」へと完全にシフトした。
「ウクライナでの教訓がそのまま生かされている」。防衛アナリストの陳氏(仮名)は指摘する。肩担ぎ式対空ミサイル「スティンガー」や対戦車ミサイル「ジャベリン」の運用習熟に加え、安価な民生用ドローンを自爆型兵器へと転用する実践訓練が連日繰り広げられている。広大な海を渡ってくる巨大な敵に対し、蜂の巣のような高密度な防衛網で迎撃する。そのための「刺す戦術」が徹底的に磨かれているのだ。