新聞やテレビなどのマスメディア、そしてデジタルプラットフォームの代表格であるYahoo!ニュースのトピックス見出しにおいて、「殺到」はキャッチーで強い訴求力を持つキーワードとして頻繁に登場する。限定100食のイベントに数千人が並んだ際や、自治体の給付金窓口に電話が繋がらなくなった際など、緊迫感を伝える見出しとして定番だ。
一方で、報道の現場では類似表現との精緻な使い分けが行われている。単にアクセスが集中した状態を示す場合は「集中」、批判や意見が特定の対象に集中した場合は「殺到」のほかに「集中砲火」や「殺到する抗議」といった文脈に応じた形容が選ばれる。言葉が持つ毒性とインパクトを見極めながら使うのがプロの技法だ。