入院直後、志尊さんの病状は急速に深刻化し、一般病棟からICU(集中治療室)へと緊急搬送されました。本人が後にラジオ番組やインタビューで明かしたところによると、当時は医師から「あと少し処置が遅れていたら助からなかったかもしれない」「心臓の機能がいつ停止してもおかしくない」と告げられるほどの危機的状況だったといいます。
急性心筋炎が重症化した場合の致死率は決して低くなく、劇症型と呼ばれるタイプでは生存率が大きく左右されるシビアな病態です。ベッドから起き上がることも叶わず、無数の医療機器やモニターに囲まれながら、息をするだけでも激痛が走る過酷な日々が続きました。
「家族や応援してくれるファンの顔を思い浮かべながら、ただひたすら生きることだけを考えていた」と語る志尊さん。絶対安静を強いられる中で精神的にも追い詰められながら、約3週間にわたる懸命な集中治療と本人の強靭な生命力によって、2026年4月13日に無事退院を果たすことができました。