西暦2000年、この場所はユネスコの世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一つとして世界的に認められた。さらに、日本政府からも国の特別名勝として指定を受け、二重の文化価値を認められた稀有な存在となっている。
グスクのような強固な城塞建築とは異なり、水と緑が織りなす優美な庭園空間は、琉球王国の文化的成熟度を示す象徴に他ならない。政治の中心であった首里城との位置関係も含め、王国全体の構造美を語る上で欠かせないピースとなっている。
戦争の火波によって一度は全壊に近い破壊を受けたものの、戦後の丹念な復元作業によって往時の美しさを取り戻した。石垣の一ブロック、池の清流一つに至るまで、当時の設計思想を再現した人々の熱意が今も息づいている。