現役引退後の寺嶋氏が選んだ道は、プロ野球界でも前例の少ない異例の挑戦でした。引退直後、彼がセカンドキャリアの目標として掲げたのは、国内最難関国家資格の一つである「公認会計士」の取得でした。
「プロ野球選手は引退したら何も残らないと思われたくない」「ゼロから勉強して社会で通用する人材になりたい」という強い覚悟のもと、専門学校に通いながら1日10時間以上の猛勉強に打ち込む姿は、TBS系ドキュメンタリー番組『プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男達』などのメディアでも紹介され、大きな反響を呼びました。
元プロ野球選手のセカンドキャリアとしては極めて険しい道であり、資格取得の難易度は想像を絶するものでしたが、アスリート特有の集中力と粘り強さで机に向かい続けた日々は、寺嶋氏にとって人間的な大きな糧となりました。その後、培った知識とビジネスリテラシーを武器に一般企業へと就職し、営業やコンサルティングなど実社会の最前線で実績を重ねていくことになります。