館内でもひときわ強い存在感を放っているのが、日本で発見された大型ワニの化石として有名なマチカネワニ化石標本だ。数十万年前の日本列島に生息していた巨大生物の生きた証が、圧倒的なスケール感で眼前に迫る。
19世紀から続く伝統的な博物学の系譜を色濃く残す展示スタイルは、現代の自然史研究の原点を示している。デジタル画面越しに情報を処理しがちな現代人にとって、本物の化石標本や剥製が発する圧倒的な物質感は、強烈な体験として胸に刻まれる。生物の進化と地球の歴史をたどる旅が、ここ丸の内の真ん中で静かに紡がれている。