羽音の大きさや体長2cmを超える巨体からオオスズメバチと混同されがちですが、両者の生態と気性は正反対と言えます。スズメバチが肉食で攻撃的な防衛本能を持つのに対し、クマバチは花の蜜や花粉を主食とするおとなしい花蜂です。
クマバチが人を襲わない最大の理由は、その温厚な性格と防衛行動の性質にあります。集団で巨大な巣を守るスズメバチとは異なり、クマバチは枯れ木や竹筒に単独(または母娘程度)で穴を掘って暮らす単独営巣性の蜂です。巣に近づいただけで集団で襲いかかってくるような習性は一切ありません。
人間側から手で強く握りつぶしたり、巣穴を棒で突いて直接圧迫したりしない限り、刺してくることは基本的にありません。万が一目の前をホバリングされた場合でも、手で払いのけずに静かに後ずさりすれば、安全に立ち去ってくれます。