リュウジを語る上で避けて通れないのが、うま味調味料(味の素やハイミー)の使用を巡る定期的な炎上劇です。なぜ彼の投稿はこれほどまでに一部の層を刺激し、激しい議論を巻き起こすのでしょうか。
背景には、日本社会に根深く残る「手作りの美徳」と「タイパ・合理主義」のイデオロギー対立が存在します。昭和から平成にかけて定着した「時間をかけて出汁を取り、化学調味料に頼らないことこそが愛情である」という伝統的家庭料理観を持つ層にとって、化学調味料を躊躇なく大量に投入し「これが一番手軽で旨い」と断言する姿勢は、自らの価値観を否定されたかのような心理的拒絶を生み出します。
これに対しリュウジは、うま味調味料の成分であるグルタミン酸ナトリウムの科学的安全性や歴史的経緯を論理的に説明し、感情論による批判に決して屈しない姿勢を貫いています。この「理不尽な精神論を排し、誰もが手軽に美味しい料理を楽しめるようにする」という一貫した哲学こそが、多忙な現代人からの熱烈な支持を獲得するエンジンとなっています。