余命説の拡散を後押ししたもう一つの要因が、作品ごとに行われるストイックな役作りによる体型変化です。
オダギリジョーは憑依型の演技派として知られ、演じるキャラクターの内面や背景に合わせて徹底した肉体改造を行います。作品によっては頬がこけるほど絞り込んだり、無精髭に長髪といった退廃的な風貌をあえて作ったりすることも珍しくありません。
視聴者がテレビやスクリーンでその姿を目にした際、「以前より急激に痩せたのではないか」「顔色が悪く見えるのは病気のせいではないか」と受け取ってしまったケースが多々ありました。特に監督業や脚本執筆に没頭していた時期は、過密スケジュールによる疲労感も相まって、視覚的な印象から体調不良を心配する声が相次いだのです。これらはすべてプロフェッショナルとしての役作りや制作活動の結果であり、病魔に侵されていたわけではありません。