生薬の配合量が多い満量処方は、薬効が高い反面、副作用の発現リスクも半量処方より高くなります。特に注意すべき代表的な生薬成分と症状は以下の通りです。
1. 麻黄(マオウ)に含まれるエフェドリン
交感神経を刺激するため、動悸、不眠、血圧上昇、発汗過多、排尿障害を引き起こすリスクがあります。高血圧症、心臓病、甲状腺機能亢進症の持病がある方は慎重な判断が必要です。
2. 大黄(ダイオウ)に含まれるセンノシド
大腸を強力に刺激して排便を促すため、体質によっては激しい腹痛や下痢を招きます。授乳中の方が服用すると、母乳を介して乳児が下痢を起こす恐れがあるため注意が求められます。
3. 甘草(カンゾウ)による偽アルドステロン症
複数の漢方薬を併用したり長期間連用したりすると、体内にナトリウムと水が溜まり、カリウムが排出されて「むくみ」「手足のしびれ・脱力感」「血圧上昇」を招く偽アルドステロン症を引き起こす危険性があります。
その他、まれに間質性肺炎や肝機能障害などの重篤な副作用が起こる場合もあるため、体調に異変を感じた際は速やかに医師や薬剤師に相談してください。