ただし、安易な施工はロードスター最大の美点である「座ったまま片手で開閉できる幌」の操作性を損なう恐れがある。ルーフを後方に畳み込んだ際、生地同士がタイトに密着するZフォールディング構造を採用しているため、インシュレーターの厚み選びには細心の注意を払わなければならない。
素材の厚みは圧縮時に5mm以下に収まるものを選び、可動リンク機構やキャッチ部分に干渉しないクリアランスを確保することが不可欠だ。また、湿気がこもりやすい環境下でのカビ発生を防ぐため、吸湿・速乾性に優れた素材を選ぶことも見逃せないポイントとなる。重量面に関しては、適切に施工すれば全体でも約400g前後の増加にとどまり、ハンドリングや前後重量配分への悪影響は皆無と言ってよい。