過熱する報道の渦中にありながら、冨永愛は自身の生き方を赤裸々に綴った自伝エッセイ『愛なんて 大っ嫌い』を上梓しています。この著書の中で彼女は、世界で戦うモデルとしての光と影、そして一人の女性・母としての激しい葛藤を率直に告白しました。
当時、冨永にとって何よりも最優先すべき存在だったのが、一人息子の冨永章胤(あきつぐ)さんです。幼少期の息子との時間を確保するために一時的な休業を決断するなど、母親としての責任と表現者としての野心の間で激しく揺れ動いていました。
長渕剛という強烈な個性を持つ表現者と向き合い、自らを限界まで追い込んだ経験は、冨永にとって女優としてのブレイクスルーをもたらすと同時に、家庭環境や子育てに対する覚悟を改めて問い直す過酷な試練でもありました。