引っ越し費用を極限まで抑えようとして、軽トラックの荷台やミニバンの車内に洗濯機を積み込み、自力で運搬しようとする人がいます。しかし、家電修理エンジニアや運送実務の視点から見ると、自力運搬には数々の致命的なリスクが潜んでいます。
特に危険なのが、ミニバンや軽自動車のトランクに収めるために本体を倒して運ぶ洗濯機 引っ越し 自分で運ぶ 車 横積み リスクです。洗濯機の心臓部であるモーターやコンプレッサー(ヒートポンプ式ドラムの場合)には、潤滑油(オイル)が密閉封入されています。本体を横倒しにすると、このオイルが冷却配管やシリンダー内に逆流し、新居で垂直に戻して通電した瞬間に焼き付きを起こして再起不能になります。
さらに、縦型洗濯機であっても横積みにすることで洗濯槽を支える吊り棒が外れたり、本体外装が自重で歪んで脱水時に激しい異常振動が発生したりします。ドラム式洗濯機に至っては重量が70kg〜85kg以上あり、屈強な成人男性が2人掛かりでも階段の角や狭い廊下を旋回させるのは極めて困難です。壁や床を傷つけた際の原状回復費用や、腰痛・足指の骨折事故といった身体的ダメージを考慮すると、DIY運搬によるコスト削減は極めて割に合わない選択と言えます。