破れた紙幣の交換先としては、「最寄りの民間銀行」「ゆうちょ銀行(郵便局)」「日本銀行」の3つの選択肢が存在します。損傷の深刻度や所要時間、手数料の有無によって使い分けるのが合理的です。
1. 一般的な民間銀行・ゆうちょ銀行の窓口対応
真っ二つに裂けた紙幣や、端が数センチ破れた程度の軽度な損傷であれば、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行などの都市銀行、地方銀行、信用金庫、あるいはゆうちょ銀行の窓口でスムーズに引き換えができます。
金融機関窓口では「同一金種への交換(汚損・損傷による両替)」という扱いになり、原則として手数料は無料です。ただし、近年は各銀行で窓口手続きの厳格化が進んでおり、口座保有者以外の大量持ち込みに対して制限をかけるケースや、損傷が著しく真贋判定が困難な場合は「日銀への鑑定回し(取り次ぎ)」となり、入金まで数週間を要することがあります。
窓口では所定の「損傷現金引換依頼書」に氏名、住所、損傷理由(「財布開閉時に破損」「誤って破断」など)、券種と枚数を記入し、本人確認書類とともに提示します。
2. 日本銀行(本店・支店)での引き換え手順
火災で黒焦げになった紙幣、薬品等で変質した紙幣、シュレッダーで細断された紙幣など、民間銀行の窓口で鑑定不能と判断されたものは、発券銀行である日本銀行(全国の本店および32支店)へ直接持ち込むことになります。
日本銀行での引換業務は事前予約制が基本です。訪問前に電話等で損傷状態を伝え、日時の指定を受けます。当日は専門の鑑定官が特殊な器具や光学機器を用いて券片を繋ぎ合わせ、正確な残存面積を算出します。焼損紙幣の場合、灰になっていても紙幣の形をとどめていれば面積として算入されるため、絶対に灰を払ったり崩したりせず、箱などに安置して持参しなければなりません。