作中で対峙する花子くんとつかさは、1969年に13歳で命を落とした一卵性双生児の兄弟です。検索でも頻繁に疑問視される「どっちが兄か」という点について、公式設定では柚木普(花子くん)が兄、柚木司(つかさ)が弟と明確に定義されています。
外見が酷似している二人ですが、作中での見分け方には明確なビジュアル差異が存在します。まず最も分かりやすいのが頬に貼られた「封」のお札です。花子くんは「左頬に白地・赤文字」であるのに対し、つかさは「右頬に黒地・赤文字」となっています。また、従えている人魂も、花子くんが「白杖代(はくじょうだい)」であるのに対し、つかさは「黒杖代(こくじょうだい)」を使役しています。
衣装においても、花子くんが旧型のかもめ学園男子制服(黒の詰襟学生服)を標準的に着用している一方、つかさは着物に袴、羽織を重ねた大正〜昭和初期の書生風スタイルを好みます。さらに内面的な表情の差として、花子くんが憂いや優しさを湛えた瞳を見せるのに対し、つかさは八重歯を覗かせた無邪気かつ残虐な笑みを浮かべる点が決定的な違いです。
アニメ版においてこの双子を一人二役で演じ分けているのが、声優界のレジェンド・緒方恵美氏です。繊細で哀愁を帯びた花子くんのトーンと、底知れない狂気と甘えた幼さを同居させたつかさの声色の演じ分けは、ファンや批評家から「神懸かり的な表現力」と絶賛されています。