妊娠5週目は、母体の身体的変化やつわりの症状が徐々に現れ始める時期です。同時に、わずかな出血や下腹部痛に対して敏感になる時期でもあります。
まず、妊娠初期の出血について理解しておくべき事実があります。妊娠初期の妊婦の約20〜30%が何らかの出血を経験すると報告されています。茶褐色やピンク色のおりもの程度の微量な出血であれば、着床時の内膜反応や子宮頚部の充血、あるいは絨毛膜下血腫(胎盤形成期の出血が子宮内に溜まったもの)によるものが多く、直ちに流産を意味するわけではありません。
注意すべき危険なサイン(切迫流産・流産の兆候)は以下の通りです。
- 鮮紅色の出血が持続する、または月経2日目以上の量に増える
- 強い下腹部の差し込むような痛みや周期的な激痛を伴う
- 血の塊(レバー状の組織片)が排出される
また、「つわりが急に軽くなった」という訴えもこの時期に多く聞かれます。しかし、つわりの症状(吐き気、眠気、胸の張りなど)の強弱はホルモン分泌への感受性や自律神経の状態によって日々波があり、つわりの消失だけで赤ちゃんの状態を判断することは医学的に不可能です。