ストヘス区における女型の巨人(アニ・レオンハート)との死闘の末、破損した壁の隙間から現れた不気味な巨人の顔。作中屈指の衝撃シーンとなったこの場面で、進撃の巨人における壁の正体が初めて読者に突きつけられました。
壁の内部構造は、単なる石材や鉱物で積み上げられた建築物ではありません。その実態は、無数の超大型巨人が腕を組み合って直立し、始祖の巨人の硬質化能力によって皮膚同士を強固に結合させた生体防壁です。壁の高さは約50メートルに及びますが、地下深くにも同様に硬質化された基礎が張り巡らされており、地下からの掘削突破すら一切許さない完璧な密閉構造を誇っていました。
壁の中の巨人は日光(紫外線)を浴びることで活動エネルギーを得る性質を持っています。そのため、壁教の幹部であるニック司祭が壁の破損を目撃した際、狂乱状態で「巨人に光を当てるな」と叫んだのは、内部の巨人が目覚めて活動を開始することを防ぐための切迫した防衛本能でした。