鬼殺隊士が手にする日輪刀は、別名「色変わりの刀」と呼ばれ、持ち主の呼吸の適性や内面の資質によって刀身の色が劇的に変化します。時透無一郎の日輪刀の色は「白金色」(作品描写によっては淡い銀青色や透き通るような白銀)に染まります。これは風の呼吸から派生した「霞の呼吸」の使い手であることを如実に物語っています。
水柱・冨岡義勇の鮮やかな「青」、炎柱・煉獄杏寿郎の燃え盛る「赤」とは異なり、無一郎の白金色は光の反射や立ち込める霧と同化するような視覚的ステルス性を持ちます。敵の知覚を揺さぶり、間合いを誤認させる霞の呼吸・漆ノ型「朧(おぼろ)」を繰り出すにあたり、この刀身の色は戦術的にも極めて必然性の高い仕上がりとなっています。