彼が公私にわたって着用し、自身のシグネチャーとなっているブランド群には、明確なフィロソフィーが存在します。ストリートの機能性からモードの極致まで、象徴的なアイテムを整理・分析します。
1. アディダス:公式アンバサダーを務めるストリートの象徴
アディダスとのパートナーシップは、単なる商業契約を超えた親和性を誇ります。特にアディダスのスーパースターや、80年代〜90年代の空気感を宿すトラックジャケット(ジャージ)の着こなしは、日本国内でヴィンテージトラックトップの相場を押し上げる社会現象となりました。彼が選ぶスニーカーの銘柄は、スーパースターをはじめとするローテククラシックが中心であり、過度なハイテクスニーカーに頼らない骨太な足元を構築しています。
2. サンローランとメゾンマルジェラ:モードの構築美
公の授賞式や大型ライブのステージで圧倒的な存在感を放つのが、サンローランのセットアップスーツやレザージャケットです。細身のエディ・スリマン的ロックスタイルをベースにしながらも、現代的なゆとりを加え、肩肘を張らない着流し感で魅せます。一方、日常的な私服やクリエイティブな現場ではメゾンマルジェラの退廃的で知的なアイテムを取り入れ、硬軟自在なコーディネートを実現しています。
3. マイキータのサングラスとピアス:印象を決定づけるアクセサリー
常田スタイルの記号とも言えるのが、ベルリン発のアイウェアブランドマイキータ(MYKITA)のサングラスです。自身とのオフィシャルコラボレーションモデルは即完売を記録し、薄いカラーレンズを通したアンニュイな視線は彼の代名詞となりました。耳元を飾るCAREERING(キャリアリング)のピアスや、使い込まれたヴィンテージのシルバーアクセサリーが、無造作なパーマヘアや髭と絶妙に調和しています。