クマムシが全国ネットのレギュラー番組から姿を消した要因には、日本のバラエティ番組における「リズムネタ・歌ネタの消費スピード」が深く関係しています。2014年後半から2015年にかけて、耳に残るメロディと可愛らしい振付で一世を風靡した「あったかいんだからぁ♪」は、中高生を中心にSNSや動画投稿サイトで爆発的に拡散されました。
しかし、歌ネタブームは瞬発力が極めて高い反面、視聴者の飽きが来るスピードも早いという宿命を抱えています。報道各社のエンタメ分析でも指摘されている通り、テレビ局側は次々に新しいトレンドを求めるため、流行語大賞ノミネートや音楽特番への出演が一巡した段階でオファーが急激に落ち着く構造となっています。
さらに、クマムシのネタ構成が「長谷川の圧倒的な歌唱力」と「佐藤の『YES!』や合いの手」という完成されたフォーマットに依存していたため、ひな壇トークや過酷なバラエティ企画への適応を求められた際、事務所側のブランディング戦略との間で試行錯誤があったことも現場証言から明らかになっています。