西日本最大の繁華街である梅田や、大阪の南北を貫く大動脈・御堂筋。一見すると海岸線から離れているように思えるこれらのエリアだが、実は深刻な浸水リスクと隣り合わせだ。淀川や大和川といった主要河川を通じた津波の逆流現象が、内陸部への水害を引き起こす最大の要因となる。
特に注意すべきは、梅田周辺に網の目のように広がる広大な地下街だ。津波による河川溢流や下水道からの逆流が生じた場合、水は地上から一気に階段や換気口を通じて地下へと流れ込む。地下空間は水圧によってドアが開かなくなる恐れがあり、暗闇の中での浸水は極めて致命的だ。御堂筋周辺でも、かつての海抜ゼロメートル地帯特有の低地を中心に、数十センチから1メートル以上の浸水が予想される。買い物を楽しむ旅行者やオフィスワーカーが、一瞬にして足止めされる危険を孕んでいる。